福島県小名浜から5キロほど北上すると、塩屋崎灯台が見える。ここは美空ひばりの「みだれ髪」「塩屋崎」の歌になった所。震災で流された漁船が浜に埋もれたまま。海岸通りの家は数百軒、土台があるだけで、跡形もない。犬の散歩の人と話し込む。「家とか、ご家族は?」「あっ、浜でスケッチされていた旦那さんですね。私はここの人間ではありません。原発から3キロ以内に家があり、ここの親戚にお世話になっています」「大変ですね。ご家族や家はご無事だったのですか、怖かったでしょう」「家内も子供たちも無事でした。震度7で、津波にはやられませんでしたが家はメチャメチャです。私は78歳ですが人生の締めくくりの時に、家も土地も、友達も故郷も失うとは思ってもみませんでした。裁判を百回やっても、土地や家や家財や車が買えるお金はもらえないでしょう。誰に言えばいいのか解りません。その内、忘れられるんでしょう。今は、友達がいないのがつらい」
ウーーン なんと言えばいいのでしょう
あまりに辛い出来事でした コメントがする事が出来ません ごめんね