VC |
(肺活量)
できるだけ吸い込み、ゆっくりと空気を全部呼き出したときの、空気の量 |
FVC |
(努力性肺活量)
できるだけ吸い込み、できるだけ早く一気に呼きだしたときの空気の全量
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予測肺活量 |
性別、年令、身長の組み合わせで正常体であれば当然と予測される 肺活量。20歳頃が最高で以後低下する。
予測肺活量の計算式は
a.男性 (27.63-0.112×年令)×身長(cm)
b.女性 (21.78-0.101×年令)×身長(cm)
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%VC |
実測肺活量/予測肺活量×100 80%以下は拘束性障害
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FEV1.0 |
(1秒量)
できるだけ吸い込み、できるだけ早く 一気に呼きだした時、最初の1秒間に呼くことのできる空気の量 |
FEV1.0% |
(1秒量)
1秒量/実測肺活量×100
70%以下は閉塞性障害(COPD) |
指数 |
(予測肺活量1秒率)
1秒量/予測肺活量×100
呼吸機能障害の障害程度等級表において指数30超40以下は4級、30以下は3級、20以下は1級となっている。実測肺活量が多くても指数が低いと呼吸は苦しい。 |
Pa02 |
(動脈血酸素分圧)
室内空気で80〜100トールが正常、年令により違ってくる。正常値を97.52−0.316×年令という学者もいる。 |
PaC02 |
(動脈血炭酸ガス分圧)
35〜45トールが正常値 |
PH |
(動脈血の酸度)
C02が増えると低下する。
7.35〜7.45が正常値 |
Sa02 |
(酸素飽和度)
Hb (ヘモグロビン)の酸素化の割合94%以上が正常値 |
Hb |
(ヘモグロビン)
赤血球の中にある血色素で、酸素と結合しこれを体内に運ぶ。 |
RV |
(残気量)
できる限り息を吐き出した時に、肺の中に残ってしまう空気の量をいう |
拘束性換気障害 |
気道は狭くなっていない(閉塞がない)にも関わらず、肺が完全に広がらないために十分空気を吸うことが出来ない状態をいう。
原因としては、以下のようなものがある
1) 肺 び慢性関質性肺疾患、び慢性肺肉芽腫症、肺炎、肺結核症、肺水腫、肺うっ血など
2)胸郭部
脊椎後、測わん症、強直性脊椎炎、外傷など
3) 強膜部
強水、強膜肥厚、気胸
4)横隔膜挙上
横隔膜麻痺、腹水、妊娠、肥満 |
閉塞性換気障害 |
気道が狭まる(閉塞)のため、肺から十分に空気を吐き出すことが出来ない状態。原因となる病気は、気管支喘息、慢性気管支炎、肺気腫などである。 |
混合性換気障害 |
気道も狭くなり、肺の広がりも悪くなっている状態。(拘束性換気障害の両方を合わせ持つ状態)。息を吸うのも、吐くのも両方とも大変になる。 |
C0PD |
慢性閉塞性疾患の総称肺気腫、気管支喘息、慢性気管炎が含まれる。咳、痰、息切れを伴い、1秒率の低下などがみられる。喫煙、大気汚染に関係があると考えられている。 |
間質性肺炎 |
炎症症状が肺胞腔ではなく肺胞隔壁(間質)におこっているもの。乾性の咳と息切れが主な症状であり、やがては肺の線維化が進み呼吸不全となる。 |
気管支拡張症 |
先天性の気管支の形成不全や乳児期の肺炎、あるいは肺結核や肺化膿症などを原因として、気管支壁が破壊され永続的に拡張した状態となる病気。咳、痰が主な症状がある。気管支のクリーニングと感染の予防などの日常生活管理が重要。十分な痰の排出と水分の補給、薬の正しい服用、適度な運動などが大切になる。 |
肺高血圧症 |
肺の障害により血液中に酸素をうまく取り込めなくなり、血液中の酸素が低下した状態(低酸素状態)がつづくことにより、肺の中の血管が硬くなり、心臓から肺へ血液を送り出す血管(肺動脈末梢)の抵抗が増加するために引きおこる病態
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肺線維症 |
(間質性肺炎参照)
原因不明の進行性の肺疾患。広い範囲におよび間質性肺炎像を示し、肺の線維化が進む病気。乾性の咳および労作時の息切れを主症状とし、拘束性換気障害(十分に空気を吸うことができない)
を示す |
高炭酸ガス血症 |
血液中に二酸化炭素(炭酸ガス)が過剰に蓄積するために起こる症状。程度が強くなれば、頭痛、めまい、意識障害、発汗、手指の震え、高血圧などがみられる。 原因となる疾患
@ 肺結核後遺症、呼吸筋障害性 疾患などの拘束性障害
A 肺気腫、びまん性汎細気管支炎、喘息発作重積などの閉塞性障害 |
インフォムドコンセント |
専門家があらゆる援助の提供にあたって、その援助について丁寧な説明をし、(患者)本人が理解し、納得し、同意又は選択ができるようにすること。(患者)本人の自己決定権を重視する理念である。医療者(援助者)と本人・家族の双方が対等に参加することが必要である。
(例)検査内容・診断結果・治療方針・見通し・利用可能な保健福祉サービス・費用など |
クオリティーオブ・ライフ |
(Q0L) 生命、生活および人生の質を意味する。生命の維持・残存機能の活用、日常生活行動の確立から社会参加(職業・趣味など)まで幅広い概念を含んでいる。リハビリテーションの目標はQORを向上 |