JIRO富士ファンクラブの春の恒例『夜桜コンサート』が4月3日富士市にある長学寺で「非常に将来性のある桜に恵まれ」終了。
オープニングは、長学寺の夜桜コンサートのために二重奏で編曲された“桜咲く境内にて”、独奏は“スペインの魅惑”シリーズから“アーモンドの小径”と“アマポーラの誘惑”、そして“めのう岬”。
二重奏は、ベネズエラの曲で新編曲“南米風プレュードとワルツ”、アンヘル・バリオスの“カディスからハバナへ”、スペイン民謡の“アンダ・ハレオ”など。
アンコールは、 “アルハンブラの想い出”と“コーヒールンバ”で、開演時には開花していなかった桜が、親睦会が終わる頃には、ギターの音色とかがり火の暖かさでちらほら咲き始めていました。
開演前の本堂、和やかな雰囲気で開演を待つ 住職による開演の挨拶 障子を開けると非常に将来性のある桜が・・・
出演は門下生9人と、我が教室でたびたび出演し刺激を与えてもらっているクラシックギタリストの安松太郎さんの特別演奏。ゲストは吉川二郎と大学の同級生で、現在、聖和大学文学部教授の井上久夫氏。
井上氏を紹介して下さった吉田悦子さん(元門下生のお母さんで音楽科教諭)のクラリネットと私のギター伴奏で、井上氏が学生時代に作ったという「地下鉄の窓」を披露。井上氏の現在の専門はアメリカ文学であるが、学生時代からグリークラブで鍛えた喉で、日本語に自然な発声を求めて研究中という耳に心地よい歌声を会場に響かせた。「地下鉄の窓」は20分を超えるコミカルな“ドキュメンタリー長編恋歌”で、大学のチャペルアワーで学生たちに披露し、大喝采を浴びた。今回の演奏にあたって、何度もリハーサルを重ねながら私が編曲を担当したが、今回だけで終わらせず、再演の企画がなされることだろう。
1 ゲストの吉田悦子氏、井上久夫氏と吉川二郎 2 井上氏自作の「地下鉄の窓」を熱唱
5月3日から3日間、茨城県八郷町にあるマヌエル・カーノコレクションが所蔵されている[ギター文化館]で「2005年ギター製作展inやさと」が開催された。フラメンコギターの出展もあり、コンテストのための演奏協力に急遽参加。また、ギター製作展を閉じる「フェアウェルコンサート」のファイナリストとして独奏と2重奏を演奏した。3日間で全国からのべ500人を超える人が集まり大盛況の催しとなった。
1 ドーム型の異空間ホールで「めのう岬」を独奏 2 野口久子と「幻想曲アランフェス」のタンバで大喝采